概要
今回の事例紹介は、大手投資信託会社であるC社です。C社のファンドマネージャーは、投資判断のために、様々なニュースリソースを活用しています。また、過去のニュースと、それによる株価の動きを分析し、参考にするケースもあります。
そのようなときに役に立つのが、今回NRIが開発した「クリッピングサービス」システムです。日付ごとにニュースをクリッピングでき、株価の動きと合わせて分析することが可能になり、ファンドマネージャーの作業効率化を実現しました。
お客様の課題
- ファンドマネージャーが投資判断を下す際、過去のニュース記事と株価変動との関連を分析する必要がありました。
- 従来は手作業で行われていたこの作業を効率化し、より正確な投資判断を下すため、システム化したいというニーズがありました。
- しかし、特定の部門でのみ活用されるシステムであるため、予算や期間は限られていました。
ソリューション
- 今回のプロジェクトは、ファンドマネージャーが利用するという、専門性が非常に高いシステムです。したがって、要件定義の難易度が高いことが予想されました。
- そこでNRIでは、提案時からプロトタイプを作成し、お客様とシステムの完成イメージを共有しながらプロジェクトを進めて行こうと判断したのです。
- しかし、プロトタイプ開発に使うことができる期間はほとんどありません。しかも提案時点でのプロトタイプ開発であるため、プロトタイプ開発にかかる費用は営業コストでまかないます。予算はほとんどありません。
- そこで、Ruby on RailsやMySQLといった、オープンソースをフルに活用することにしました。
- Ruby on Railsは、今もっとも注目されている開発フレームワークです。テーブル定義から業務アプリケーションのソースコードを、自動生成することができます。
- 自動生成されたソースコードをテンプレートとして、修正を加えていくという手法を取ることで、従来では不可能だった短期間でのシステム開発が可能になるのです。
- NRIでは、約3週間でプロトタイプを開発し、お客様にシステムの画面を見せながら提案を行いました。
- これが功を奏し、プロジェクトを受注。プロジェクト開始後は、プロトタイプをベースに開発を行ったことで、コストを抑えた短期間での開発に成功しました。
- インフラ面では、Ruby on RailsやMySQLなど、必要なオープンソースを組み合わせた「OSSスタック」をあらかじめ開発、検証し、プロジェクトの中ではこれを使うことで、インフラの構築も短期間で完了することができました。
- 当然、オープンソースをフル活用していますので、ソフトウェアのライセンス費はゼロ。保守費も抑えながら安定運用を実現しています。
OpenStandiaの効果
- Ruby on Railsの活用により、短期間でのシステム開発を実現しました。
- インフラ面では、Ruby on RailsやMySQLなど、必要なオープンソースを組み合わせた「OSSスタック」をあらかじめ開発、検証し、プロジェクトの中ではこれを使うことで、インフラの構築も短期間で完了することができました。
- オープンソースをフル活用することで、ソフトウェアコストを大幅に削減しました。







OpenStandiaプロジェクトリーダーのコメント
「Ruby on Railsの生産性の高さに驚かされました。ただ、環境面や運用については課題も多かったのですが、今回のプロジェクトでノウハウを蓄積することができました。」
野村総合研究所 オープンソースソリューションセンター 田中 穣