なぜオープンソース?

システムコストの削減

 NRIが行ったアンケート調査によると、企業におけるオープンソースの導入目的は大きく2つあります(図1)。それは、「システムコストの削減」と「オープンスタンダードな技術/製品の採用」です。

(図1)オープンソースの導入目的
OSSの導入理由(決裁者限)

 オープンソースの導入理由のうち、最も回答が多かったのが、「システムコストの削減」でした。企業のCIOや情報システム部門では、「システムコストの削減」は常に上位の課題にランクされています。さらに近年では、PCサーバの性能が大幅に向上し、かつ価格も下がってきた結果、ソフトウェアのライセンス費や保守費が相対的に割高になっています。また、企業システムにとって重要な「データベース管理ソフト」「アプリケーションサーバ」などのソフトウェアは、いずれも高額です。オープンソースの導入は、このような問題を解決し、ソフトウェア・コストの削減に大きな効果をもたらしてくれます(図2)。

(図2)オープンソースによるコスト削減
オープンソースによるコスト削減

 実際にどのくらいのコスト削減効果があるのかは、システムやプロジェクトの個別の要因にもよりますが、NRIのこれまでの実績では、従来の商用製品を使った場合と比較して、ミドルウェアのコストが1/2〜1/4になるという結果になっています(図3)。なお、これはNRIのオープンソースの有償サポート・サービスを利用した場合のコスト比較です。オープンソースの場合、技術者の不足などから逆に保守コストが高くなるという議論もありますが、有償サポートを利用すれば、そのような不安も解消できます。最も効果的なケースでは、1/10以上のコスト削減を果たした事例も存在します。

(図3)Tomcatのコスト削減効果
Tomcatのコスト削減効果

 また、オープンソースの有償サポートでは、台数やCPU数に正比例しない価格設定をとっているサービスが主流です。このため、大規模なシステムほどコスト削減効果が高くなるという特徴があります。最近は大規模システムでも、PCサーバを多数接続して構築するケースが普通になり、システムによっては、数十台、数百台のサーバを使用することもあります。このようなシステムでは商用ソフトウェアのコスト負担が非常に大きなものとなるため、オープンソースの導入によるコスト削減効果もそれだけ高くなります。NRIの事例でも、億単位でシステムコストの削減に成功した事例がいくつも存在します(図4)。

(図4)サーバ台数と、ソフトウェアコストの関係
サーバ台数と、ソフトウェアコストの関係

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オープンスタンダードな技術/製品の採用 OSからミドルウェア、アプリケーションへ

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