Flashインターフェースアプリケーションの有効性に関する研究
Flashとは
FlashはMacromedia社が提供している、様々なデータをブラウザ上で扱えるようにするためのPlug-In技術である。もともとアニメーションツールとして生まれたことと、一番目立つ使われ方がバナー広告系であったため、未だにシステムインテグレータの扱う技術としてはそれほど認知されていないが、ここ1年ほどで注目度も急上昇してきている。
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注目されてきたのは、Flash Remotingというゲートウェイ技術が投入されたことに端を発する。それまでも通常のCGI対応としてpost/get方式のサーバ連携は可能であったが、このゲートウェイ技術のおかげで、様々なデータの入出力、即ちユーザインターフェースとしての価値が見直されたと言える。
現在、Flashのサポートしているデータ連携は、単純なページリンクから独自クッキー(Shared Object)、CGI、外部のXML,CSVやTextファイル、更にバイナリデータによるサーバ連携から、Webサービス、更には動画等のストリーミングデータまで多岐に渡る。
更にFlashの強みは、他技術に比べ圧倒的に軽く(600KB)て、強力な描画能力のFlash Playerにある。このPlug-Inは現在殆ど全て(Macromedia社発表データで98%)のブラウザにプリインストールされており、ブラウザ以外のデバイスにも移植が進んでいる(携帯電話WindowsCE,組込み系)。今現在一番ユビキタスなマルチデータ描画環境と言えるだろう。
Flashアプリケーションが注目される背景
Flashアプリケーションが注目されつつある背景は、単なる見栄えや動きの派手さではない。システムそのものの概念の変化が根底にある。従来のシステムという概念にそれを操作する人間も加えた上での「効率」が求められてきたのである。
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フロント/ミドル/バックエンドの様に三層に分けて考えてきたシステムの個々の技術はかなり成熟してきた。そうした状況での最後のオーヴァーヘッドは、操作する人間との接点になることが自明になってきている。データ連携がどんなに早く処理できても、そのデータ入出力を行う人間が考え込んだり不自由に感じるユーザインターフェース(UI)のシステムでは全体の生産性を向上できない。
所謂「ユーザビリティ」の問題である。そして、そうした問題を解決できるのは、ユーザのインタラクションを考慮でき、体感速度のようなものにまで配慮してWebアプリケーションが開発可能なFlashが最有力候補であった。
従来のようなシステムに合う人間を「生産(調整)」するのではなく、一般的な「人間」に合ったシステムを豊富(Rich)な技術を用いて「開発」していくべき時代となって来ている。
NRIのR&D
こうした背景を受けて、NRIでは近い将来、Flash技術を用いたソリューションを提供するために様々な角度から技術検証作業を行っている。主な課題としては、MVCモデルベースの開発手法、ソースコード管理、サーバ連携(特にJava)、パフォーマンス、UIアイデア、Flashプロダクションとの連携方法、開発費見積り手法、コンポーネント開発(表形式,グラフ形式)、更にはHTMLアプリケーション時代からの課題であるエンジニアとデザイナのコラボレーション体制とモラル…等。
メインフレーム的UI検証 ![]() |
Flash自身はまだまだエンジニアリングプロセスに適応できるノウハウの蓄積がなく、クライアントからの誤解も少なくない。こうした状況を少しでも払拭するための試行錯誤と情報蓄積を進めている。
左図はそうした活動例である。上がメインフレーム的なUIの試作、中がFlash的な操作感での勤務時間管理システム、下は購買システムに模して、様々な要素コンポーネントを検証したものである。
マウス操作のみの勤務時間管理システム

購買システム要素コンポーネント検証

今後の活動
下図はFlashのデータ連携の概要図だが、今後は下図に示されるような組合せの柔軟性の高いソリューション提供の基盤作りと、Flashだけではなく、最近注目されているRIA(Rich Internet Application/他にスマートクライアント、リッチクライアント、ユニバーサルクライアント等とも呼ばれる)としての最適ソリューション提供のためのR&Dを継続する予定である(NRIはRIAコンソーシアムの理事企業でもある)。








