ファイル差分同期ソリューション研究
背景と目的
災害時におけるビジネスの継続、データの保護という観点から、システムの災害対策(ディザスタリカバリ)が注目を集めている。しかし、ディザスタリカバリを実現するための要素として、
- 広域災害対策のための長距離拠点間同期
- 高いリアルタイム性
- 広帯域ネットワーク
が必要であるのが現状であり、ディザスタリカバリに確実なニーズはあるものの実現に至るまでの高いハードルとなっている。
ネットワーク負荷をかけずにリモート間で高速同期をすれば問題を解決できると考えれば、差分情報のみで2点間の同期が可能となる差分同期技術はディザスタリカバリおける課題解決に非常にマッチする。
そこで、本R&Dでは差分同期技術のディザスタリカバリ分野への適用可能性を研究し、ディザスタリカバリ分野での差分同期ソリューション手法の開発を目的とする。
活動内容と成果
本R&Dでは、オープンソースの差分同期ツールとして有名なrsyncに注目した。オープンソースである特徴を生かし、独自にディザスタリカバリ向けの信頼性確保、パフォーマンス最適化を施すことで、エンタープライズ用途に耐えうるモジュールを開発した。
また、マスタDBのFTPによる拠点間ミラーリングを図1のような構成で実施している環境において、本モジュールの性能評価を実施した。その結果を図2、図3に示す。なお、オリジナル版と改良版rsyncのブロックサイズのパラメータは同一である。
これらの結果より、差分同期手法のディザスタリカバリ用途における有効性を確認することができた。



